小売電気自由化ってなに?初心者にわかりやすく解説!

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倹約・節約

小売電気自由化という制度を知っていますか。

今から約21年前の2000年にスタートした制度です。

しかし多くの方がこの制度の仕組みを理解していません。

あなたは小売電気自由化の制度を説明できますか。

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結論

小売電気自由化は我々消費者からすると嬉しい制度です。

電力会社を変更することで月々500~1000円安くなります。

はじめに

みなさんこんにちは

はっふるぱふ寮長です。

今回は電力会社を変更する方法について紹介していきたいと思います。

みなさんは「電力会社を変更できる」ということを知っていましたか。

実は一般家庭においては2016年から電気会社を変更できる制度がスタートしていました。

そして嬉しいことに電力会社を変更すると毎月の電気代が月々500円~1000円安くなります。

なぜ電力会社を変更するだけでこんなにも安くなるのでしょうか。

それでは解説にはいります。

電力自由化の歴史

2016年までは家庭や商店向けの電気は各地域の大手電力会社(北海道電力や関西電力、東京電力等々)からだけが販売していました。

消費者からすると電気をどの会社から購入するか選ぶことが出来ませんでした。

しかし2016年4月から電気の小売業に自由に参入できるようになりました。

CMなどで急に「ソフトバンク電気」や「AU電気」など流れるようになりませんでしたか。

これは小売電気自由化がスタートしたためだったのです。

  

引用:経済産業省 資源エネルギー庁HP

さかのぼること2000年3月に小売電気自由化がスタートしました。

この時は特別高圧と呼ばれる大型デパートやオフィスビルが対象でした。

その後2004年4月・2005年4月に自由化の幅が拡大しました。

この時は高圧と呼ばれる中小ビルや中小工場が対象でした。

そして2016年4月に全面自由化がスタートしました。

この時に一般家庭や商店が対象となりました。

つまり一般家庭が電気を供給してくれる電気会社を選ぶことが出来るようになったのは5年前からなのです。

電力自由化の仕組み

電力自由化の仕組みを解説します。

引用:経済産業省 資源エネルギー庁HP

発電所で発電された電気は送配電線と呼ばれる電線を通して消費者に届けられます。

自由化したのは「発電所」と「小売」の部分になります。

上記の図で言うと、オレンジ色の部分が「発電所」、水色の部分が「小売」に当たります。

実は「発電所」も太陽光発電、バイオ発電、地熱発電、水力発電、風力発電など一般企業も発電所として参入できるようになっています。

しかし送配電(黄緑色)の部分は自由化されていません。

理由は、一から全国に全線網を引くことは大変な労力と時間とお金がかかる為です。

なので、新電力(新規に参入した企業)は送配電部分だけ大手電力会社から借りて消費者に電気を送配しています。

つまり新規に参入した企業は消費者と契約を結ぶだけで電気の送配方法は従来と変わらないのです。

イメージは以下の図の通りです。

あくまでも需要者(消費者)は新電力(小売電気事業者)と契約をむずびます。

そして 新電力(小売電気事業者) は大手電力会社の発電した電気や送電設備を借りて消費者に電気を供給しているのです。

消費者からすれば大手電力会社から小売電気事業者に契約を変えるだけなのです。

格安SIMは通信速度が遅くなったりするため品質が安定しないことがありますが、電気の品質は問題ありません。

この時間帯は電気が付きにくいなど起きないのです。

新電力へ乗り換えている家庭の割合は?

経済産業省試験エネルギー庁の2020年6月時点の新電力のシェア率は約19%とのことです。

小売電気自由化がスタートしてから5年たちますが、いまだに約8割の方が大手電力会社と契約をしている状態です。

エリアごとの推移は以下の通りです。

引用:経済産業省 資源エネルギー庁HP

一番シェアが高いのは東京の23.1%となっています。

逆に一番シェアが低いのは沖縄の8.3%となっています。

このグラフからわかるように徐々に新電力のシェアは広がっているものの、まだまだ認知度が低い傾向にあります。

大手電力会社から新電力会社に変更するだけで、月々の電気代が500円~1000円安くなるのになぜ切り替えをしないのか不思議です。

  

私は2015年当時、電力自由化(スイッチング支援システム)のプロジェクトに参画していました。

しかし2016年4月1日の朝は出社したくありませんでした。

理由はどんなバグが出るかわからないからです。

そして案の定バグが出て皆さんの知るところのニュースになったわけです笑

電力自由化、東電の混迷
 政府が推進する電力自由化にともなうシステム障害が、続発している。特に長引いているのが、東京電力グループのトラブルだ。2016年4月の小売り全面自由化に向け開発したシステムに不具合が発生。

まとめ

小売電気自由化ってなんだか難しいかなと思っていた人もなんとなくイメージがついてきたのではないでしょうか。

覚えておいて頂きたいことは

POINT

電気の送配方法は従来と変わらない

大手電力会社から新規に参入した電力会社に切り替えると毎月の電気代が安くなるケースが多い

Aさん
Aさん

私の場合はどうしたらいいの?

人それぞれ家族構成や住んでいる地域が異なるので一概にこれがいいよ!と言えるものでもありません。

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それでは今回はここまで!

また次回!

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