みなさん、こんにちは。
はっふるぱふ寮長です。
今回はマイホームローンの光と闇part2ということで、part1よりも踏み込んだ質問を聞いていきます。
part1の記事はこちらになります。
part1をまだ読んでいないかたは、先にこちらをお読みください。
それでは、現役銀行員に聞いてみた!マイホームローンの光と闇part2をはじめていきます。
最後までよろしくお願いします。
コロナ禍での変化
コロナが世界的に流行っていますが、
住宅ローンの返済についてなど
相談は増えましたか?
わたしが住宅ローンを担当しはじめたのは、
コロナ後なので比較は難しいです。
しかし相談件数は、1カ月あたり2,3件くらいです。
なるほど。
それにしても、1カ月で2,3件は多いですね。
というのも、広い目で見ると
銀行が日本各地に500店舗あるならば
1カ月2,3件なので500店舗×2件で
1000件は銀行に相談にきている計算ですよね。
たしかに、わたしも多いと感じていました。
なにより、1件の相談を解決するために使う労力
も大きくなりハードになります。
コロナ前とコロナ後で、住宅ローンの相談数を比較することはできませんでした。
しかし、1カ月あたり2,3件の相談件数があり、広い目で見るととても多く感じるでしょう。
それだけコロナがわたしたちに与えた影響は大きいということですね。
住宅ローンの金利や手数料はどこへ?
では、次の質問にうつります。
住宅ローンの金利や手数料は誰のふところに入るのでしょうか?
はい。
それはわたしたちのふところに入ります。
つまり、給料です。
ということは、銀行は
人にお金を貸して、金利や手数料で稼ぐビジネススタイルですか?
その通りです。
なるほど。
ではマイホームローンは契約して欲しくてたまらないものですか?
そうですね。
マイホームローンの案件がきたら
できるだけ契約してもらいたいですね。
住宅ローンに限らず、クレジットカードの金利や手数料も同じです。
そういえば、レンタルDVDを借りて延滞したときに発生する”延滞料”
貸している側の収入のなかでおおくを占めているみたいです。
それだけ延滞料をあまくみている人が多いということですね。
融資の判断は誰がしているのか
お客様にお金を貸す・貸せないの判断は
だれがしているのでしょうか?
この質問はみなさん勘違いされていることが多いです。
銀行はプロパー融資を除いて住宅ローンの融資のほとんどを外部の保証会社に
委託しています。
つまり、外部の保証会社さんに一任しているので、判断基準などに
銀行は足を踏みいれられないということです。
よって判断基準もわかりません。
なるほど、ちなみにプロパー融資とはなんでしょうか。
はい。
プロパー融資とは、
銀行が銀行自身の保証のみで融資することです。
リスクの大きな融資になるので、とても慎重になります。
ありがとうございます。
つまり、銀行のリスクを減らすために外部の保証会社に委託をする。
なので銀行は住宅ローンの仲介役も担っているのですね。
住宅ローン控除(借金)について
ではつぎに、住宅ローン控除についてお聞きしたいと思います。
住宅ローンは借金だとpart1でおっしゃってましたが
住宅ローン控除を推奨して家を購入させようとしている国は
言い返ると、借金を推奨しているということですか?
そうですね。
国としても家を購入してもらいたいのです。
なるほど、それはなぜですか?
はい。
すこし歴史の話しになりますが、
住宅ローンがはじまったのは明治時代のあたりからです。
この時代から高度経済成長期になり、家がたくさん売れました。
しかし本当は、
家を購入させてローンを組ませることで労働者を確保する
ために住宅ローンははじまりました。
え!?働かせるために住宅ローンを組ませるのですか?
そうです。
一度住宅ローンを契約すると、30年は働かないと返済できません。
また転職や独立もリスクを伴うので、会社も安心できます。
だから”家を買ってね”という思惑が根底にあると考えます。
まさに住宅ローンの光と闇の部分ですね。
国が住宅ローンを推奨し、借金を人々に負わせることでしっかりと働く労働力とともに
税金も徴収しやすくする仕組みと言っても過言ではないでしょう。
フラット35について
つぎの質問は、フラット35についてです。
まず、フラット35という商品の説明をお願いします。
はい、簡単に説明させていただきます。
フラット35は、35年ローンで金利は固定のみとなっています。
なので月々の支払いが決まっています。
なるほど。
では、現役銀行員の方から見て、
フラット35という商品について意見を聞かせてください。
はい。
わたしの意見は可もなく不可もなくです。
というのも、全体的に家を購入してもらいたいので
審査はとおりやすいからです。
ありがとうございます。
フラット35についてわたしの意見を言っても
よろしいでしょうか?
ぜひお願いします。
はい。
わたしの意見として、フラット35は言い返れば
35年間借金を背負わせることだと思います。
そうなりますね。
金利についても、フラット35とは違う住宅ローン
たとえば、30年の住宅ローンを契約したとしても
どちらの金利も変わらないということですよね。
であれば、期間が長くなればなるほど、
複利の力は大きくなります。
なので、フラット35は若いうちから35年の借金を背負わせて
仕事をしっかりとさせつつ
複利の力を最大限発揮させようとしているのではないでしょうか。
その通りだと思います。
フラット35について詳しくしりたいひとはこちらにわかりやすいURLを貼っておきます。
団体信用生命保険は必要か?
では、この質問でpart2を終わりたいと思います。
まずは団体信用生命保険について教えてください。
はい。
住宅ローンを契約される場合、
契約者様が、ローンの返済中に病気や死亡によって
支払い能力が著しく低下した場合に
団体信用生命保険によって残りのローンを支払う保険です。
ありがとうございます。
つぎに、団体信用生命保険は住宅ローンを契約する際、必須になりますか?
銀行によっては必須となっています。
わたしの銀行では、必須になっています。
なるほど。
団体信用生命保険は、お客様に金額を提示しますか?
はい、もちろん提示します。
最終的な金額は、全ての費用を加えた金額をお見せしています。
ちなみに、金利と団体信用生命保険料の費用を
追加されたときのお客様の反応はどうでしょうか?
家を購入する側になったことはないので、心の中はわかりかねます。
ですが、住宅ローンを契約するにあたり何千万円もかかっているので
団体信用生命保険や手数料の何万円という数字は小さく感じていると思います。
なので、金利や団体信用生命保険料についてあまり触れられることはないです。
ありがとうございます。
この現象は、part1でもでてきた
”感応度逓減性”ですね。
まとめ
今回は、part1よりも濃い質問をしてみました。
なかでも、住宅ローンの契約は
- 健全な労働者を増やすため
- 転職や独立のリスクを減らすため
- 複利の力を最大限発揮させるため
の3つにまとめられるでしょう。
いかがでしょうか?
おそらく人生で最大の買い物になる、マイホーム。
本当に”いま”必要なのかどうかを一度考えるきっかけにしていただけると幸いです。
それではpart2はこれで終わります。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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