会社員の税金の計算は年末調整です。
個人事業主の税金の計算は2月の確定申告です。
そして法人の税金の計算は決算月から2か月以内が確定申告です。
今回はそんな法人の確定申告を一人でやってみたお話をしたいなと思います。
結論
頑張れば一人で可能です。
税理士は不要でした。
ただし電子申告の場合はソフトのインストールなど環境構築に少し手間取りました。
はじめに
私は個人事業主とマイクロ法人を使い分けています。
今年は1期目ということで手続きなど非常にめんどくさかったです。
今回はマイクロ法人の決算と確定申告を行ったのでその時の流れを紹介していこうと思います。
会計ソフトを利用する
まずは決算書を作成する必要があります。
決算書を作成するプラットフォームはいくつもあります。
- freee会計
- 法人決算弥生会計
- マネーフォワ―ドクラウド会計
- 税理士いらず
- 勘定奉行クラウド
- 会計王
- かんたんクラウド会計 等々
その中から私は決算書を無料の会計自動化ソフト マネーフォワード クラウド会計で作成しました。
まずはマネーフォワ―ドクラウド会計に日々の取引を入力していきます。
1期分の取引を入力し終わったら次に各種税金の計算を行うために別のソフトを利用しました。
全力法人税を利用する
決算書のデータをもとに各種税金の計算をしなければいけません。
しかし会計ソフトはあくまでも会社の取引を入力して決算書を作成するところまでしかできず税金の計算はできないのです。
なので税金の計算をするために全力法人税というプラットフォームを利用しました。
全力法人税とは一人で法人の法人税が作成できるソフトです。
全力法人税は初年度約2万円かかりますが、翌年度から約1万円になります。
税理士をに依頼をするより全然安くて良いです。
マネーフォア―ドクラウド会計で入力したデータを出力して全力法人税にインポートします。
すると全力法人税で自動で法人税や地方税などの各種税金を支払うためのデータを作成してくれました。
全力法人税で以下の内容を作成できました。
- 申告書
- 財務諸表
- 勘定科目内訳書
- 地方税申告書 ←全力法人税で作成
上記の地方税申告書は会計ソフトで作成することが出来ないのです。
この地方税申告書を作成してくれるのが全力法人税です。
次にLetaxを利用して納税を行います。
eLtaxで電子申告
eLtaxという地方税納税ポータルサイトを利用して各種地方税の申告と納税を行いました。
準備したもの
初期設定のために準備したものは
- 非接触型のICカードリーダー
- マイナンバーカード
です。
マイナンバーカードは今後も何かと使用するタイミングが多いので持っていない人はさっさと作成した方がよいでしょう。
非接触型ICカードリーダーはeLtaxのポータルサイトに紹介されています。
私はソニー RC-S300 非接触ICカードリーダーライターPasori マイナンバーカード対応 e-Taxを利用しています。
問題なく動作していますので迷っている方はソニー RC-S300 非接触ICカードリーダーライターPasori マイナンバーカード対応 e-Taxで十分かなと思っています。
ダウンロード版をインストールする
eLtaxで電子申告をする際はダウンロード版を利用する必要があります。
電子申告がしたいが操作がわからない時はサポートセンタ―に電話をしながら操作を教えて頂きました。
準備を進めていく中で問題がありました。
それは各自のPCの状態によってはうまくインストールできない場合があるということです。
利用環境は問題なくともいざeLtaxをインストールするとうまく動きませんでした。
表示されたエラー内容をもとにネットで検索を行ったりよくある質問サイトで調べたりとレジストリを触るなどして解決をすることが出来ました。
幸いにも私はシステムエンジニアですので、問題を自力で解決することが出来ました操作が苦手な方は問題が起きた時はサポートセンターに電話する方が早いと考えます。
ダウンロード版で電子申告と納税を行う
eLtaxのダウンロード版を利用して電子申告と納税を行います。
全力法人税から出力したデータをeLtaxにインポートすることでeLtax上で電子申告書を作成することが出来ました。
詳しい方法はコチラにまとまっていますので参考にしてください。
私の場合はeLtaxでは以下を電子申告しました。
- 法人都道府県民税
- 事業税
- 地方法人特別税
- 法人市町民税
そしてダウンロード版のeLtaxの納税メニューから納税を行いました。
etaxで電子申告
次にetaxを利用して国税の電子申告と納税を行います。
ダウンロード版をインストールする
正直etaxのポータルサイトを見ていても何をどうしたらよいのかが全然わかりませんでした。
なのでetaxのサポートセンターに電話をしました。
すると国税はetaxダウンロード版を利用するとのことでしたのでダウンロードを行いました。
しかしここでも問題がありました。
やはりうまくインストールする出来なかったです。
ここでもHELPを見たり調べたりサポートセンターに聞きながらなんとか環境構築をすることが出来ました。
ダウンロード版で電子申告と納税を行う
ダウンロード版を利用して電子申告と納税を行います。
詳しい操作はコチラにまとまっていましたので参考にしてください。
私の場合は以下を電子申告しました。
- 法人税
- 地方税
電子申告が終わったら納税です。
納税の方法はコチラが参考になります。
法人の確定申告と納税は以上で終わりです。
お疲れ様でした。
納税までにかかった費用と工数(日数)
決算と納税を行うまでにかかった費用と日数を紹介します。
費用
費用は約65,000円でした。
内訳はコチラです。
もし税理士に丸投げするなら年間で30万円~必要になってくるのでしっかり倹約できています。
工数(日数)
私の場合はかかった日数は約14日です。
※私は平日昼間働いているので平日夜に毎晩作業しました。
今回は初めての決算だったので新規ユーザー登録や初期設定など色々と作業が発生したのでこのぐらいの時間を要しました。
次回の決算のときは「何をすべきか」が明確になっているため2日あれば完了しそうです。
紙で申告する方法もありますが、今後のことを考えたら電子申告で行うことを覚えたほうが良いでしょう。
マイクロ法人の確定申告をやってみた感想
1人でマイクロ法人の確定申告をやってみた感想です。
わからないことだらけで時間がかかった
何をどこに提出したらよいのか答えがわかりませんでしたので全体の流れが把握できませんでした。
何から始めたらよいのか。
そして何を以て法人の確定申告を完了したと言えるのかです。
私の場合は身近に何年も会社を経営している方がいたので教えて頂きながらやっと理解できました。
これを何も知らない人がやるとなるとかなりの労力になります。
身近にいつでも聞ける方がいたほうがスムーズに進むかと思います。
システムは平日8時~24時までしかやっていない
システムは平日の8時から24時までしか動いていません。
なので平日に作業を進める必要があります。
また平日の昼間でないと困ったときにサポートセンターにもつながりません。
時間的な制約がある点がネックでした。
私の場合は昼間仕事をしながら仕事が終わってから確定申告を進めるをやって半月ぐらいかかりました。
環境構築に時間がかかる
私は電子申告を行いました。
なのでPCの環境構築が非常に面倒でした。
うまくICカードリーダーが設定できなかったり、うまくインストールできなかったり、追加のプラグインを入れたりなどマニュアル通りに設定しても問題が起きる場面がありました。
しかしシステムエンジニアという職業がら環境構築は自己解決することが出来ました。
環境構築を素人の方がやるとなると非常に時間がかかるのではないかと思いました。
まとめ
マイクロ法人の決済であれば何とか頑張れば一人でできました。
しかし「何をどこに申告したらいいのか」「うまくシステムが動かない」など問題が多く発生したことを考えると、なにもわからない方は税理士に丸投げすることも一つの手かなと考えます。
今回の私が行った法人の確定申告の全体の流れをまとめると
細かい操作や説明はポータルサイトの手順に記載されていますのでマニュアル通りに操作すれば問題ないかなと思います。
今回の申告で利用したサービスや備品は無料の会計自動化ソフト マネーフォワード クラウド会計と
ソニー RC-S300 非接触ICカードリーダーライターPasori マイナンバーカード対応 e-Taxです。
将来的にマイクロ法人を設立することを検討している方の参考になればよいなと思います。
このようにマイクロ法人は様々な節税メリットがる為、設立しておくと便利です。
しかしマイクロ法人の設立を1人で行おうとすると書類作成などとてもハードルが高いです。
これからマイクロ法人を設立しようとしている方はマネーフォアード会社設立を利用すると便利です。
手順に沿って作成していくだけで最短2週間で法人設立出来ます。
私は以下のマネーフォアード会社設立を利用して会社を作りました。
今回はここまで!
それではまた次回
Winter always comes in sprig.
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